さすがは、神戸出身の彼氏。 着ている服もオシャレだし、話す言葉は神戸弁で柔らかい。
大阪弁のわたしも見習った方が良いのかな?
彼と釣り合うように、わたしも精いっぱいオシャレした。
頭の良い彼のバイトは、家庭教師。
彼はこんなわたしが彼女で良いのかな?
ある日。
彼から朝早い時間のお誘いが。
「動きやすい服とスニーカーでくること。」
せっかくのオシャレが、無理してるってバレたのか、似合っていなかったのか?
なんとなく憂鬱な気分で待ち合わせ場所に向かう。
いつもと違う出で立ちの彼。
ジーンズにチェック柄のシャツ。
でも、中の白いタンクトップと山登りブーツタイプの靴はかっこいい。
「今日はハイキングに行くよ。」
目が点。
デートにハイキングなんて、初めてだ。
と言っても、それほどデートなんてしたこともなかったんだけど、イメージが・・・。
もともと体育会系なわたしは、歩くことは全然平気だった。
最初にたどり着いたのは、“布引きの滝”。
そこから見える景色は最高だった。
またしばらく歩いて公園に到着。
そこで彼がリュックから取り出したのは、なんとお弁当。
早起きして、自分で作ったのだという。
なんて、出来る彼氏なんだ。
見た目も彼と同じで整っているけれど、その味も言うことなし!
ますます落ち込むわたし・・・。
お弁当のあとは、また頑張って歩く。
少し道が悪いと、ちゃんと手を差し出してくれる。
たぶん、こんなに歩いたのは、小学校の金剛登山以来じゃないかって思うくらい。
途中途中で休憩したり、景色を楽しんだり、おしゃべりしたり。
これまでの彼のお話しもいっぱい聞けた。
夕方。
たどり着いたのは、螺旋状の橋?
近くには、鍵のかかったモニュメントがあった。
“愛の鍵のモニュメント”らしい。
南京錠には恋人たちのメッセージが書かれている。
彼に、
「鍵、いる?」
と、聞かれたけれど、恥ずかしいので今回はやめておいた。
って。
その後、彼とこの橋に来ることはなかったのだけれど・・・。
そこは、ヴィーナスブリッジ。
かなり、有名な夜景スポットだった。
神戸のイルミネーションが、めちゃくちゃ綺麗。
少し高い場所に移動すると、橋自体も夜景の一部に
なるほど綺麗にライトアップされている。
神戸って、本当に夜景スポットがたくさんあって、素敵なところです。